口臭外来
口臭の悩みを抱えている方は、近年増加しています。それに伴い、口臭治療の認知度も高まりましたが、周りの人にうちあけにくいものです。気になる方は、当院へご相談ください。思い悩む前にまず、口臭相談をしてみませんか。口臭専門の歯科医師(日本口臭学会認定医)が担当します。
口臭はどうして発生するの?
ニンニクのような飲食物に含まれる臭いの物質を除去すると、口の中にいる嫌気性(酸素を嫌う)細菌は、新陳代謝ではがれた粘膜上皮、歯肉溝から染み出てきた血球成分、死んだ細菌などのたんぱく成分を分解して、揮発性硫黄化合物(VSC)を作ります。この揮発性硫黄化合物は硫黄ガスの総称で、主に硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドの3種類のガスから成り、特有の臭いがあります。
つまり、口臭はこれらのガスが混合したものなので、非常に不快な臭いとなります。
口臭発生の大きな原因となる舌苔
鏡に向かって舌を出してみると、白色や淡黄色の苔のようなものがついていることはありませんか?これは舌苔といい、この舌苔は口臭の大きな原因となります。うがいをするだけでは舌苔は取り除くことができないため、舌ブラシや柔らかい歯ブラシできれいに除去する事が必要です。
舌の清掃時のポイント!
・起床直後に、舌の清掃を行う
・水にぬらしただけのブラシで行う
・前方にできるだけ舌を出して行う
・嘔吐反射を防止するためには、息を止めて行うと良い
・舌の奥から前に向かって、軽い力で動かして清掃する
口臭の種類
誰にでもある生理的口臭
本来、多少は誰にでも口臭はあるものです。
口臭は、起床直後に最も高い値を示します。睡眠中は唾液の分泌が減り、細菌が増殖して口の中の汚れの成分を分解し、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物がたくさん作られるからです。
また緊張したときや空腹時、疲労時にも生理的口臭は強くなってきます。
飲食物・嗜好品による口臭
ネギ・ニラ・ニンニクなどを食べた後に、口の中に残った食べかすが直接臭ったり、
体内で消化吸収されたにおい物質が血液によって運ばれ、肺から呼気として排出されたりします。
アルコールを飲んだ後や、たばこを吸う人は口臭が強くなります。
治療が必要となる病的口臭
①口腔内疾患によるもの
歯周病・多量の舌苔付着・唾液分泌の減少・義歯(入れ歯)の清掃不良・進行したむし歯が原因です。病的口臭の約90%以上は口の中の汚れや病気が原因で発生します。したがって、歯周病やむし歯の治療を行い、お口の中を清潔に保つことが重要です。
②全身疾患によるもの
副鼻腔炎・扁桃腺炎・気管支拡張症・糖尿病・尿毒症・肝臓や腎臓疾患などがあげられます。
③心理的口臭
生理的な口臭の範囲で、感じる口臭ではないのに、気にしすぎる場合があります。
口臭予防の基本はセルフケアとプロフェッショナルケア
- セルフケア
- ・歯ブラシや歯間清掃用具を使って、ていねいに磨きましょう。
・舌ブラシなどを使って、舌苔を除去しましょう。
・義歯の清掃をしましょう。
・十分な睡眠と、バランスのよい食生活で規則正しい生活を送りましょう。
・時々、鏡で自分の口の中を見て、異常がないか観察しましょう。
・口臭のセルフチェックを行いましょう。 - プロフェッショナルケア
- ・定期的に歯科検診を受けましょう。
・口腔内の状態にあった、口腔清掃の指導を受けましょう。
・専門的歯面清掃(PMTC)や、歯石除去をしてもらいましょう。
・歯周病やむし歯は、早めに治療を受けましょう。
当院の施術について
ますはじめに、口臭の原因を判断するために検査を行います。
検査では、息の中にどのような臭い物質が、どのくらい含まれているかが分かります。
検査結果は即日出るので、原因にあわせた治療や日常での生活の仕方の指導などを行います。
また、必要に応じて他科との連携も行います。
検査時の注意点
・治療期間は原因によって変わってきます。
・検査の2時間前には飲食をしないようにしてください。
・検査当日の食後は、歯磨き粉を使わずに歯ブラシをしてください。
・初回のみ、1時間程度のお時間がかかります。
- 料金
- 7,700円
口臭検査(オーラルクロマ)
細菌検査
※価格は税抜です
口臭のセルフチェック
- 1日1回しか歯を磨かない
- 進行したむし歯がある
- 歯石を1年以上取っていない
- 口が渇くことが多い
- 歯に食べ物がはさまる
- たばこを吸っている
- 口の中がネバネバしている
- 緊張しやすい
- 歯ぐきから血や膿が出ることがある
- ストレスが多い
- 舌が白っぽい
- 睡眠不足である